マレーシア、中国と直接協議へ=南シナ海問題で方針転換 2024年06月20日 23時00分
【クアラルンプール時事】マレーシア、中国両政府は20日、前日に両国首相が行った会談を受け、共同声明を発表した。それによると、南シナ海の領有権問題に関して「海洋を巡る対話と協力を促進するため、できる限り早期に対話を開始する」として、2国間の対話枠組みを設けることで合意した。
中国は、マレーシアが油田開発を行っているボルネオ島の沖合まで領有権を主張。マレーシアは「南シナ海問題は東南アジア諸国連合(ASEAN)で取り組むべき課題」との立場だったが、中国が求めてきた2国間で協議する方針に転換した。今後、ASEAN内で同様の動きが広がるきっかけになる可能性もある。