酷暑下の大巡礼で1000人超死亡=熱中症が原因か―サウジ 2024年06月20日 21時21分

傘を差すイスラム教徒の巡礼者=15日、サウジアラビア西部メッカ近郊(AFP時事)
傘を差すイスラム教徒の巡礼者=15日、サウジアラビア西部メッカ近郊(AFP時事)

 【カイロ時事】AFP通信は20日、世界中のイスラム教徒がサウジアラビア西部の聖地メッカを訪れる大巡礼(ハッジ)で、巡礼者1081人が死亡したと報じた。メッカでは17日に気温51.8度を記録する酷暑が続き、多くが熱中症が死因とみられる。当局の許可を得ずに参加した巡礼者が暑さ対策を受けられなかったことも死者数増加につながった可能性がある。
 AFPによると、エジプト人が最も多く658人が死亡した。この他、ヨルダンやインドネシア、イランなど約10カ国の巡礼者も命を落とした。安否不明者も続出し、エジプト外務省は24時間態勢の対策室を設置した。
 ハッジは事前登録制だが、毎年何万人もの非登録者が詰めかける。サウジは巡礼者用に冷房設備を完備した施設を用意しているが、非登録者は対象外という。 

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