「強制労働の事実反映を」=佐渡金山登録巡り、韓国 2024年06月07日 20時59分
【ソウル時事】世界文化遺産候補の「佐渡島(さど)の金山」(新潟県佐渡市)に、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関から「情報照会」の勧告が示されたことについて、韓国外務省当局者は7日、「強制労働をさせられた韓国人労働者の事実を反映しなければならないというのが韓国政府の立場だ」と説明した。登録に賛成するかは「日本がどうするかに懸かっている」と述べた。
登録の可否は、21カ国からなる世界遺産委員会が判断。全会一致が原則だが、反対意見があれば3分の2以上の賛成でも登録が決まる。現在、日韓共に委員国となっており、同当局者は「われわれの立場を十分に反映していると判断すれば、韓国政府はコンセンサスの形成を妨げないことも検討している」と表明した。