「病人搬送中に妨害」と中国非難=「銃口」問題は否定―南シナ海・フィリピン 2024年06月07日 16時55分

南シナ海の海上を接近して進む中国海警局の船舶(左)とフィリピン沿岸警備隊の船舶=5月16日(EPA時事)
南シナ海の海上を接近して進む中国海警局の船舶(左)とフィリピン沿岸警備隊の船舶=5月16日(EPA時事)

 【マニラ時事】南シナ海のアユンギン(中国名・仁愛)礁でフィリピン軍の兵士が中国海警局の船舶に銃口を向けたとされる問題で、フィリピン沿岸警備隊は7日、病人をボートで搬送中だったにもかかわらず、中国側に航行を妨害されたと非難した。銃を向けたという報道については、海軍が「銃は携行していない」と否定している。
 比沿岸警備隊は、病人を搬送することは当局のラジオ放送などで明らかにしていたと述べた上で、「こうした野蛮で非人道的な行為は、われわれの社会では起こり得ない」と指摘した。妨害行為は5月19日にあったという。 

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