ゼレンスキー氏、中国を批判=平和サミットに参加呼び掛け―アジア安保会議閉幕 2024年06月02日 16時03分

2日、アジア安全保障会議に合わせて記者会見するウクライナのゼレンスキー大統領=シンガポール
2日、アジア安全保障会議に合わせて記者会見するウクライナのゼレンスキー大統領=シンガポール

 【シンガポール時事】ロシアの侵攻を受けるウクライナのゼレンスキー大統領は2日、アジア安全保障会議(通称シャングリラ会合)に合わせてシンガポールで記者会見を開き、今月中旬にスイスで開かれる和平推進を目的とした「平和サミット」に中国が欠席の意向を示し、開催を妨害していると批判した。ゼレンスキー氏はこれに先立つ演説で各国に参加を呼び掛けた。安保会議は3日間の日程を終え、2日閉幕した。
 ゼレンスキー氏によると、これまでに100以上の国・地域が平和サミットに高官を派遣することが固まった。ただ、中国からは参加の意向が示されていない上、「中国は他国にも参加しないように働き掛けている」と非難した。
 ゼレンスキー氏は、中国のロシアに対する軍民両用品の輸出や外交的支援を挙げ、「中国がロシアを支援すればするほど、戦争は長引くことになる」と指摘。「平和サミットへの不参加は、ウクライナの戦争終結を助けないということだ」と訴えた。「ロシアが中国の影響力や外交力を使い、平和サミットを妨害している」とも語った。 

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