米大統領、ガザ停戦要求=イスラエル「新提案」発表―「戦争終わらせる時」 2024年06月01日 15時03分

 【ワシントン時事】バイデン米大統領は5月31日、ホワイトハウスで演説し、パレスチナ自治区ガザで戦闘を続けるイスラエルがイスラム組織ハマスに新たな休戦案を提示したと発表した。また、「この戦争を終わらせる時だ」と述べ、ガザ停戦実現に向け、双方に合意を呼び掛けた。
 バイデン氏は新提案について、ハマスに捕らわれている人質の解放と引き換えに「永続的停戦」を目指す行程表だと表明。「決定的瞬間だ。双方が本気かどうかを証明する機会だ」と語り、歩み寄りを迫った。
 ガザの休戦交渉では、イスラエルのネタニヤフ政権がハマスの求める恒久的停戦を拒否し、双方の隔たりは埋まっていない。新たな休戦案はこれまでの協議内容と重複する点も多く、近く再開される見通しの協議は難航が予想される。
 新提案は3段階で構成。5月30日にカタールを通じ、ハマスに提示された。第1段階では6週間の「完全な停戦」期間を設け、ハマスが拘束する人質とイスラエルが収監するパレスチナ囚人の交換やガザ住民の帰還、人道支援の拡大を進める。 

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