中国との緊張緩和図る=けん制も、対話継続強調―アジア安保会議で演説・米長官 2024年06月01日 14時58分

1日、シンガポールで開かれているアジア安全保障会議で演説するオースティン米国務長官(米国防総省提供)(EPA時事)
1日、シンガポールで開かれているアジア安全保障会議で演説するオースティン米国務長官(米国防総省提供)(EPA時事)

 【シンガポール時事】オースティン米国防長官は1日、シンガポールで開かれているアジア安全保障会議(通称シャングリラ会合)で演説し、インド太平洋で激しく対立する中国との緊張緩和を目指す姿勢を示した。オースティン氏は、南シナ海情勢などを巡り中国をけん制しつつ、「中国と争うような関係を求めていない」と強調。軍同士の対話を継続する意向を改めて表明した。
 各国の国防相や軍幹部が集まる会議では、米中関係が最大の焦点。オースティン氏は5月31日に中国の董軍国防相と会談したばかりで、演説では直接的な対中批判を避けた。
 オースティン氏は演説とその後の質疑応答で「中国との戦いは差し迫っておらず、避けられないものでもない」と指摘。「大国の指導者は、誤算や誤解の可能性を減らすため、協力し続ける必要がある」と訴えた。 

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