トランプ氏、今後どうなる?=収監や自宅軟禁の可能性 2024年05月31日 17時55分

30日、米ニューヨークのトランプタワーに戻るトランプ前大統領(EPA時事)
30日、米ニューヨークのトランプタワーに戻るトランプ前大統領(EPA時事)

 【ニューヨーク時事】トランプ前米大統領に有罪評決が下った。約5カ月後に迫った大統領選で、共和党候補としてバイデン大統領と再対決することが確実なトランプ氏に、今後どのような事態が予想されるのか。
 米憲法が大統領の資格として定めるのは▽米国生まれ▽35歳以上▽米国に14年以上居住―の3点のみ。犯罪歴などに関する規定はなく、出馬自体が禁じられることはない。米メディアによると、収監されても選挙運動は可能で、1920年大統領選では社会党候補が獄中から出馬した例がある。
 トランプ氏が有罪となったニューヨーク州法の業務記録改ざん罪は、最長4年の禁錮刑が科され、量刑は判事が決める。トランプ氏が初犯で高齢であることから、収監されず保護観察や罰金にとどまるとの見方が優勢だ。自宅軟禁の可能性もあり、そうなれば足首に装置をつけ、監視下に置かれることになる。
 いずれの場合も、トランプ氏は控訴中の刑執行停止を求めることができる。ただ、長引く裁判に要する弁護士費用などは負担となる。また、仮に大統領に返り咲いても、州法違反者を恩赦する権限はなく、有罪の取り消しや減刑はできない。 

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