イスラエル国防相、「ラファに人質」=ハマス、休戦交渉への参加拒否 2024年05月31日 14時19分

イスラエルのガラント国防相=2023年12月、テルアビブ(AFP時事)
イスラエルのガラント国防相=2023年12月、テルアビブ(AFP時事)

 【カイロ時事】イスラエル国防省は30日、ガラント国防相がオースティン米国防長官と電話会談したと発表した。ガラント氏は、パレスチナ自治区ガザ最南部ラファに「人質が捕らわれているとの確固たる情報がある」と語り、ラファでの軍事作戦の必要性を強調した。ロイター通信が報じた。
 イスラエルは5月上旬にラファへの地上侵攻を開始し、徐々に作戦地域を拡大。ネタニヤフ首相を支えるハネグビ国家安全保障顧問は29日、年内は軍事行動を継続するとの見通しを明らかにしている。
 一方、イスラム組織ハマスは30日、ガザでの戦闘休止と人質解放に向けた間接交渉に関し、「協議の継続は受け入れない」と声明で発表した。ガザ各地でイスラエルの攻撃が強まっていることを受けた措置。停滞中の交渉は今週にも再開される見通しが伝えられていたが、開催は困難な情勢だ。
 ハマスは声明で、イスラエルが「飢餓を引き起こしたり、市民へのジェノサイド(集団殺害)を続けたりしている」と指摘。「仮に占領者(イスラエル)がガザでの戦争をやめれば、包括的取引を含む完全な合意の準備がある」と30日に仲介国に伝えたという。 

海外経済ニュース