中ロ首脳、米にらみ結束誇示=連携強化で合意 2024年05月16日 15時34分

16日、北京で開かれた歓迎式典に出席した中国の習近平国家主席(手前左)とロシアのプーチン大統領(同右)(AFP時事)
16日、北京で開かれた歓迎式典に出席した中国の習近平国家主席(手前左)とロシアのプーチン大統領(同右)(AFP時事)

 【北京時事】中国の習近平国家主席とロシアのプーチン大統領は16日、北京の人民大会堂で会談し、両国のさらなる連携強化で合意した。習氏は「中国はロシアの良き隣人、パートナーであり続ける」と述べ、通算5期目の任期に入ったばかりのプーチン氏と友好関係の継続を確認。ウクライナ侵攻を巡って米国とロシアの対立が深まる中、中ロの結束を誇示した。
 両首脳は会談後に記者発表を行い、2国間関係のほか、ウクライナや中東情勢について「率直で内容豊富」な意見交換を行ったと説明。「ウクライナ危機の政治的解決」が重要だとの認識で一致したものの、和平に向けた具体的な行動については言及しなかった。また、経済・貿易やエネルギー、原子力の平和利用など多分野での協力強化を打ち出したほか、戦略的連携の深化をうたった共同声明に署名した。
 プーチン氏は会談で「両国の協力は、国際社会における安定化要因だ」と主張。記者発表では、対中外交を重視する意向を改めて確認し、ウクライナ情勢の仲介役に意欲を示す中国の取り組みへの感謝も表明した。同時に、中ロにとって「アジア太平洋地域の閉鎖的な軍事同盟構築は有害だ」と述べ、米欧への反発をにじませた。 

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16日、北京で会談する中国の習近平国家主席(右側手前から4人目)とロシアのプーチン大統領(左側手前から4人目)(EPA時事)
16日、北京で会談する中国の習近平国家主席(右側手前から4人目)とロシアのプーチン大統領(左側手前から4人目)(EPA時事)

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