ハロウィーン「仮面はやめて」=メキシコ、治安悪化の州で規制 2024年11月01日 08時51分

ハロウィーンで仮装する人々=2023年11月、メキシコ市(EPA時事)
ハロウィーンで仮装する人々=2023年11月、メキシコ市(EPA時事)

 【サンパウロ時事】メキシコ北西部シナロア州政府は、31日のハロウィーンの仮装で、仮面をかぶったり、おもちゃの武器を持ったりしないよう呼び掛けた。州内で麻薬カルテルによる凶悪事件が多発する中、カルテルの構成員と間違える恐れがあると警戒している。
 シナロア州では、州に拠点を置くメキシコ最大級の麻薬密売組織「シナロア・カルテル」の最高幹部が7月に米国で拘束されたのを機に、内部抗争が激化。殺人事件が相次いでおり、当局との銃撃戦にも発展している。治安維持のため、州には軍が派遣されている。
 メリダ州治安相は29日の声明で「当局が注意を払うような人物に装うことを控えてほしい」と要請。こうした仮装が「犯罪を賛美している」と受け止められかねないと訴えた。違反すれば罰則が適用される可能性がある。
 メキシコでは一部の州や都市で同様の規制が導入されている。 

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