暴動激化、3人死亡=仏「非常事態」宣言へ―ニューカレドニア 2024年05月15日 17時15分

14日、フランス領ニューカレドニアの中心都市ヌメアで、暴動後に放置された焼け焦げた車(AFP時事)
14日、フランス領ニューカレドニアの中心都市ヌメアで、暴動後に放置された焼け焦げた車(AFP時事)

 【シドニー、パリ時事】南太平洋のフランス領ニューカレドニアで15日、選挙権拡大を巡る仏憲法改正案への抗議行動を発端とする暴動が激化した。ラジオ・ニュージーランドによると、3人が死亡し、多数の負傷者が出ている。暴徒と市民の自警団との間で銃撃戦が起きたとの情報もあり、マクロン仏大統領は「非常事態」の宣言を決めた。
 ニューカレドニア当局は14日夕~15日朝(日本時間14日午後~15日未明)に外出禁止令を出したが、この間も中心都市ヌメア周辺で放火や略奪が発生。逮捕者は累計140人以上となった。刑務所では混乱に乗じた脱走未遂事件が起きた。当局は15日も引き続き夜間外出禁止とした。航空便の運航も停止が続いている。 

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