護送車襲撃、刑務官5人死傷=受刑者が脱走―仏北部 2024年05月15日 06時13分

銃弾が撃ち込まれた護送車の周辺を調べる警察官=14日、フランス北部ルーアン郊外(AFP時事)
銃弾が撃ち込まれた護送車の周辺を調べる警察官=14日、フランス北部ルーアン郊外(AFP時事)

 【パリ時事】フランス北部ルーアン郊外で14日、受刑者の男を護送中の車両が武装集団の襲撃を受け、刑務官2人が死亡、3人が重傷を負った。男は武装集団の助けを得て脱走。捜査当局は計画的犯行とみて、数百人態勢で行方を追っている。
 脱走したのはモハメド・アムラ受刑者(30)。10日に強盗罪で実刑判決を受け、収監されたばかりだった。誘拐・監禁事件にも関与した疑いがあり、地元メディアによれば麻薬密売組織の幹部という。
 14日はルーアンで別件の取り調べを受けた帰りだった。護送車が有料道路の料金所を出た直後、前方から逆走してきた黒色の乗用車が正面衝突。小銃を持った黒装束の数人が現れて護送車を取り囲んだ後、アムラ受刑者と共に逃走した。
 ダルマナン内相はX(旧ツイッター)への投稿で「あらゆる手段を尽くして犯罪者を見つけ出す」と訴えた。 

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