不倫口止め、トランプ氏が指示=元腹心が初出廷―NY州地裁 2024年05月14日 09時47分

13日、米ニューヨークで、同州地裁に出廷後、帰宅するマイケル・コーエン氏(AFP時事)
13日、米ニューヨークで、同州地裁に出廷後、帰宅するマイケル・コーエン氏(AFP時事)

 【ニューヨーク時事】トランプ前米大統領が不倫口止め料の記録を改ざんした罪に問われている事件の公判で、同氏の元腹心で顧問弁護士だったマイケル・コーエン氏(57)が13日、検察側の証人としてニューヨーク州地裁に初出廷した。コーエン氏は、トランプ氏の指示に従って口止め料を支払ったと証言した。
 コーエン氏は事件の核心を知る検察側の最重要証人。同氏によれば、2016年11月の大統領選前に不倫が明るみに出ることを警戒したトランプ氏は同10月下旬、「いいからやれ」とコーエン氏に口止め工作を命令。06年にトランプ氏と不倫したと主張するポルノ女優ストーミー・ダニエルズさんにコーエン氏が13万ドル(約2000万円)を立て替えて支払った。
 トランプ氏は立て替え金をコーエン氏に弁済する際、「弁護士費用」と偽り小切手や帳簿に記載したとされ、州法に違反した罪に問われている。 

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