イスラエル、ラファ侵攻延期か=イラン対応優先で―報道 2024年04月16日 07時53分

パレスチナ自治区ガザ最南部ラファで、破壊されたモスク(イスラム礼拝所)周辺に集まる避難民ら=10日(AFP時事)
パレスチナ自治区ガザ最南部ラファで、破壊されたモスク(イスラム礼拝所)周辺に集まる避難民ら=10日(AFP時事)

 【カイロ時事】米CNNテレビ(電子版)は15日、イスラム組織ハマスとの戦闘を続けるイスラエルが、パレスチナ自治区ガザ最南部ラファへの地上侵攻を延期したと報じた。イスラエルへの大規模攻撃を実施したイランへの対応を優先したとみられる。
 イスラエル軍は、15日にも侵攻の地ならしとしてラファ住民に向けたチラシを空中散布する予定だったという。
 イスラエルがハマス最後の拠点と見なすラファには戦火を逃れた避難民ら約150万人が身を寄せているとされる。イスラエルは、民間人犠牲者の増加を避ける観点から、作戦前に住民を退避させる計画を立てている。
 イスラエルのガラント国防相は15日、同省高官らとラファでの作戦準備に関し協議した。声明によると、住民退避とガザへの支援物資の搬入拡大に重点が置かれたという。 

海外経済ニュース