アウディイウカ近郊も撤退=ロシア軍が「戦場で主導権」―ウクライナ 2024年02月28日 16時54分

27日、ウクライナ東部ドネツクで榴弾(りゅうだん)砲を撃つウクライナ兵(EPA時事)
27日、ウクライナ東部ドネツクで榴弾(りゅうだん)砲を撃つウクライナ兵(EPA時事)

 【ベルリン時事】ウクライナ軍報道官は27日、東部ドネツク州で今月陥落したアウディイウカ近郊の2集落から部隊が引き揚げたと明かした。ウクライナメディアが伝えた。前日も別の集落から撤退したといい、ウクライナ軍は立て直しを急いでいる。前線で指揮を執るタルナフスキー司令官は27日、これら3集落の後方地点を挙げて、「防衛線は安定している」と主張した。
 攻勢を強めるロシア側は、アウディイウカ周辺で、米国がウクライナに供与した主力戦車「エイブラムス」1両を破壊したとしている。国営タス通信が26日、ロシア当局者の話として伝えた。
 米シンクタンク戦争研究所は26日の報告で「ロシア軍が戦場一帯で主導権を取り返している」と指摘した。 

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