議会、速やかに行動を=政府閉鎖なら「経済大打撃」―バイデン米大統領 2024年02月28日 06時47分

 【ワシントン時事】バイデン米大統領は27日、ホワイトハウスでジョンソン下院議長(野党共和党)ら議会指導部と会談した。3月1日に一部のつなぎ予算が期限を迎える中、政府機関の部分的な閉鎖を回避するよう、議会に速やかな行動を促した。
 バイデン氏は「政府の資金を手当てするのは議会の責任だ」と強調。「政府閉鎖は経済に大きな打撃を与える」と警告した。
 2024会計年度(23年10月〜24年9月)の本予算審議は与野党の対立激化で難航。下院で過半数を占める共和党の保守強硬派は大幅な歳出削減を主張しており、2度のつなぎ予算延長により審議時間を確保するとともに、政府閉鎖を回避してきた。
 3月1日までに本予算の一部か新たなつなぎ予算が成立しなければ、農業者への融資や退役軍人への支援サービスといった事業に影響が出るとみられる。ジョンソン氏は会談後、記者団に対し閉鎖回避に「極めて楽観的だ」と語った。 

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