周庭氏、3年ぶり動画投稿=香港民主活動家、獄中生活語る 2024年02月27日 16時24分

香港での刑務所生活などについて語る周庭氏(本人のユーチューブ動画より)
香港での刑務所生活などについて語る周庭氏(本人のユーチューブ動画より)

 【香港時事】香港の民主活動家で、留学先のカナダで事実上の亡命を表明した周庭氏(27)が26日、約3年ぶりに自身のユーチューブチャンネルに動画を投稿し、香港での刑務所生活などについて語った。周氏は、保釈条件である昨年12月末の出頭期日までに香港に戻らず、警察当局に指名手配されている。
 周氏は約23分の動画で、刑務所では終身刑の受刑者らが対象の「A級犯」として、裁縫の仕事をしていたと説明。小説を読むことが特に好きで、東野圭吾さんの作品は20冊以上読んだといい、「小説が私を幻想の世界に連れて行ってくれ、現実の痛みを忘れさせてくれた」と振り返った。
 周氏は2020年12月、違法集会を扇動した罪などで禁錮10月の実刑判決を受け、21年6月まで約半年間服役した。
 周氏は収監前、国家安全維持法(国安法)違反容疑でも逮捕され、その後保釈されていた。動画では「刑務所にいる間に自分が国安法で起訴され、刑務所から出られなくなることがずっと怖かった」と述懐。「今カメラの前で自分のことを話せる自由は、当たり前のことではない」と訴えた。 

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