最高賞に仏ドキュメンタリー「ダホメ」=ベルリン映画祭閉幕 2024年02月25日 08時43分

第74回ベルリン国際映画祭で「ダホメ」が金熊賞に選ばれ、笑顔のマティ・ディオップ監督(左から2人目)とスタッフら=24日、ベルリン(AFP時事)
第74回ベルリン国際映画祭で「ダホメ」が金熊賞に選ばれ、笑顔のマティ・ディオップ監督(左から2人目)とスタッフら=24日、ベルリン(AFP時事)

 【ベルリン時事】第74回ベルリン国際映画祭で24日、授賞式が開かれ、長編コンペティション部門最高賞の金熊賞に、フランスのマティ・ディオップ監督によるドキュメンタリー「ダホメ」が選ばれた。仏植民地時代の西アフリカ・ベナンから奪われた美術品の返還問題を扱った。短編部門に出品された泉原昭人監督のアニメーション「カワウソ」は受賞を逃した。
 また、イスラエルによるヨルダン川西岸の占領に翻弄(ほんろう)されるパレスチナ社会を記録した「ノー・アザー・ランド」がドキュメンタリー賞を受賞した。パレスチナ人活動家とイスラエル人ジャーナリストらが共同監督を務めた。
 会期中には、三宅唱監督の「夜明けのすべて」や想田和弘監督のドキュメンタリー「五香宮の猫」などがフォーラム部門で上映され、好評を博した。ベルリナーレ・スペシャル部門では、安部公房の長編小説が原作の石井岳龍監督「箱男」も話題を呼んだ。映画祭は25日に閉幕。 

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第74回ベルリン国際映画祭で最高賞の金熊賞に選ばれた「ダホメ」のマティ・ディオップ監督=24日、ベルリン(AFP時事)
第74回ベルリン国際映画祭で最高賞の金熊賞に選ばれた「ダホメ」のマティ・ディオップ監督=24日、ベルリン(AFP時事)

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