ウクライナ支援で団結を=仏担当特使が会見 2024年02月20日 18時13分

記者会見するフランスのアイルブロン・ウクライナ支援・復興担当特使=20日午後、東京都港区
記者会見するフランスのアイルブロン・ウクライナ支援・復興担当特使=20日午後、東京都港区

 フランスのアイルブロン・ウクライナ支援・復興担当特使が20日、東京都内で記者会見し、欧米諸国で広がる「支援疲れ」について、「(西側諸国が)団結していくことが重要だ。(一部の国が)支援を断ち切ることになれば、非常に不安定な状況を生みかねない」と訴えた。
 特使は、こうした情勢の不安定化を「好機と狙っている国もある」と指摘。ウクライナ支援での団結は、「長期的に見れば抑止力になる。他の国が(ロシアと)同じようなことをした場合、国際社会は黙っていないと示す」と強調した。
 特使はこの後、時事通信の取材に応じ、日本もウクライナ支援で引き続き結束するよう促した。また、侵攻下の同国への投資を巡り、「リスクの共有は有益な協力につながる」と述べ、日仏などの複数の企業による事業の共同実施で、リスク低減を図ることを提言した。
 特使は19日に開かれた「日ウクライナ経済復興推進会議」に出席するため来日した。 

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