中国の観光船臨検に反発=偶発的衝突を懸念―台湾 2024年02月20日 17時50分

台湾の邱国正・国防部長(国防相)=2023年10月、台北(AFP時事)
台湾の邱国正・国防部長(国防相)=2023年10月、台北(AFP時事)

 【台北時事】台湾の観光船が台湾海峡の金門島周辺海域で中国海警局から臨検を受けたことについて、台湾当局は20日、遺憾の意を表明した。海警局は台湾が実効支配する金門島周辺海域での巡視活動強化を発表しており、台湾では海峡での偶発的な軍事衝突を懸念する声が上がっている。
 台湾の海洋政策を所管する海洋委員会の管碧玲主任委員(閣僚)は20日、記者団に「(海警局の)乗船検査は台湾の人々の感情を傷つけた」と批判。中国の観光船が航行中に台湾側水域に入ってしまった際には、通常なら放送で立ち去るよう求めてきたと指摘した。
 台湾の邱国正・国防部長(国防相)は20日、戦争回避のため軍は積極介入しない意向を表明した上で、海上での中台の偶発的な軍事衝突を「非常に懸念している」と述べた。 

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