中国、現場海域の巡視強化=漁船転覆で台湾側に対抗へ 2024年02月18日 16時36分

 【北京時事】中国海警局は18日、中国漁船が転覆して2人が死亡した福建省のアモイ沿岸海域で、「秩序維持のため」巡視活動を強化すると発表した。現場は台湾が実効支配する金門島の周辺で、中台双方の取り締まりによるトラブルも予想される。
 漁船転覆は14日、台湾沿岸警備当局の取り締まり中に発生。乗っていた4人のうち2人が死亡し、残る2人が台湾側に連行された。中国のインターネット上では、台湾を非難する書き込みが相次ぎ、中国政府で台湾政策を担う国務院台湾事務弁公室も「乱暴な対応が引き起こした」と主張した。
 同弁公室の朱鳳蓮報道官は17日、「台湾側は直ちに(乗組員を)解放し、責任者を厳しく処分すべきだ」とした上で、「(中国)大陸側はさらなる措置を講じる権利を留保する。一切の結果(に対する責任)は台湾側が負う」と威圧。何らかの対抗措置を示唆した。 

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