ナワリヌイ氏獄死の究明焦点=ロシア当局調査も支持者ら不信感―母親に正式通知 2024年02月17日 20時38分

ロシア極北ヤマロ・ネネツ自治管区の刑務所から、オンライン出廷する反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏=1月11日(EPA時事)
ロシア極北ヤマロ・ネネツ自治管区の刑務所から、オンライン出廷する反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏=1月11日(EPA時事)

 ロシアのプーチン大統領を批判する獄中の反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏(47)が死亡したと当局が発表して一夜明けた17日も、死因など真相は明らかになっていない。同氏の側近によると、当局は同日、死亡について母親に正式通知した。遺体の引き渡しは受けられていないという。
 事実上の政治犯として収監されて死に至った経緯から、支持者らは「殺人」と主張。当局が調査を約束しているが、政権への不信感が広がっており、原因究明につながるかは不透明だ。
 独立系紙「ノーバヤ・ガゼータ」のSNSなどによると、母リュドミラさんは17日、収監されていた極北ヤマロ・ネネツ自治管区の刑務所を訪問。遺体は中心都市サレハルドに移し、調査中だと告げられた。
 当局の発表によると、ナワリヌイ氏は16日、刑務所で「散歩後に気分が悪くなり、すぐ意識を失った」。蘇生措置が尽くされたものの、その場で救急医が死亡確認したと説明された。 

その他の写真

17日、ロシア極北ヤマロ・ネネツ自治管区ハルプで、反体制派指導者ナワリヌイ氏の収監先訪問を終えた母リュドミラさんとみられるマスク姿の女性(中央)(ロイター時事)
17日、ロシア極北ヤマロ・ネネツ自治管区ハルプで、反体制派指導者ナワリヌイ氏の収監先訪問を終えた母リュドミラさんとみられるマスク姿の女性(中央)(ロイター時事)
ロシアの反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏が移送された刑務所=1月23日、極北ヤマロ・ネネツ自治管区ハルプ(AFP時事)
ロシアの反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏が移送された刑務所=1月23日、極北ヤマロ・ネネツ自治管区ハルプ(AFP時事)

海外経済ニュース