集団殺害防止へ暫定措置順守を=国際司法裁、イスラエルに通知 2024年02月17日 08時52分

国際司法裁判所(AFP時事)
国際司法裁判所(AFP時事)

 【ブリュッセル時事】国際司法裁判所(ICJ、オランダ・ハーグ)は16日、イスラム組織ハマスとの戦闘を続けるイスラエルに対し、パレスチナ自治区ガザでのジェノサイド(集団殺害)防止のためあらゆる対策を講じることを命じた1月の暫定措置を順守するよう通知したと発表した。
 通知は、ガザ最南端の都市ラファへの軍事行動中止を求めて南アフリカが12日、ICJに権限行使を要求したことを受けたもの。
 ICJはラファの現状について、国連のグテレス事務総長の発言を引用して「人道上の悪夢」だと指摘。「暫定措置の緊急かつ効果的な履行が必要だ」と述べた。一方で、追加で暫定措置を出す必要はないとの見解を示した。
 南アは昨年12月、特定の人種や民族の殺害を禁じたジェノサイド条約に違反しているとしてイスラエルを提訴。ICJが1月26日、暫定措置を出した。 

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