ロシア大統領に非難相次ぐ=ナワリヌイ氏妻も登壇―ミュンヘン安保会議 2024年02月17日 05時35分

16日、ドイツ南部ミュンヘンで開催中のミュンヘン安全保障会議に出席するロシアの反体制派指導者ナワリヌイ氏の妻ユリヤさん(AFP時事)
16日、ドイツ南部ミュンヘンで開催中のミュンヘン安全保障会議に出席するロシアの反体制派指導者ナワリヌイ氏の妻ユリヤさん(AFP時事)

 【ミュンヘン時事】ドイツ南部ミュンヘンで開幕したミュンヘン安全保障会議は16日、初日の討議を行った。ロシアの反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏の死亡を受け、参加者からは「プーチン(ロシア大統領)の残忍さが示された」(ハリス米副大統領)などと非難が相次いだ。
 ナワリヌイ氏の妻ユリヤさんは、ハリス氏の演説に続いて、急きょ登壇。「もしこれが事実なら、プーチンとその関係者は私の夫とわが国にしたことの罰を受けるだろう」と深呼吸をしつつ気丈に述べた。国際社会にロシアの「恐ろしい政権」に対して団結するよう呼び掛け、「プーチンは個人として、わが国の全ての残虐行為の責任を負う」と断じた。
 ブリンケン米国務長官はユリヤさんと面会して哀悼の意を表し、「死の責任はロシアにある」と強調。問題意識を共有する多くの国と対応を協議する意向を示した。ペロシ元米下院議長も会場でユリヤさんを抱き寄せ、声を掛けた。 

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