ガザ境界に「避難場所」用意か=ラファ侵攻時の住民流出に備え―エジプト 2024年02月16日 21時10分

15日、エジプトとパレスチナ自治区ガザ境界に建設中の壁=米民間企業マクサー・テクノロジーズ提供(AFP時事)
15日、エジプトとパレスチナ自治区ガザ境界に建設中の壁=米民間企業マクサー・テクノロジーズ提供(AFP時事)

 【カイロ時事】エジプトが、イスラエルとイスラム組織ハマスとの戦闘が続くパレスチナ自治区ガザとの境界付近に「避難場所」の整備を進めている。境界にあるガザ最南端の都市ラファからの避難民流入に備えた措置。ロイター通信が16日、情報筋の話として伝えた。
 建設作業は3〜4日前に開始。米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)によると、ガザ境界近くに20平方キロメートルのコンクリート壁の囲いが造られている。10万人以上を収容可能で、既にテントなどが運び込まれた。
 エジプトはこれまでパレスチナ人のエジプト流入を強く拒否してきたが、イスラエルは100万人以上が避難するラファに本格侵攻する方針を堅持。実行すれば行き場を失った住民が大挙してエジプトに逃れる可能性があり、情報筋は避難場所建設が「不測の事態」に備えるためだとしている。 

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