金与正氏の談話要旨=北朝鮮労働党副部長 2024年02月16日 17時56分

 【ソウル時事】北朝鮮の金与正朝鮮労働党副部長が15日に発表した談話の要旨は以下の通り。
 最近、日本の岸田文雄首相が衆院予算委員会で、日朝間の現状を大胆に変える必要性を強く感じるとして、自身が金正恩総書記と主導的に関係を結ぶことが非常に重要だと発言したという。過去の束縛から大胆に脱し、関係を進展させようとする真意から出たものであれば、肯定的に評価されないわけがない。
 日本が既にすべて解決された拉致問題や核・ミサイル問題を前提として持ち出し続けたことで、両国関係は数十年間、悪化の一途をたどった。日本が政治的決断を下すなら、両国はいくらでも新しい未来を共に開いていける。
 われわれの正当防衛権に食って掛かる悪習を振り払い、拉致問題を障害物としなければ、両国が近づけないはずがなく、首相が平壌を訪問する日が来ることもあり得る。
 ただ、現在までわが国指導部は、朝日関係改善のためのいかなる構想も持っておらず、接触にも何の関心もないと理解している。今後、岸田首相の本心をさらに見極めなければならないだろう。以上はあくまで個人的な見解であり、私は公式に朝日関係を評価する立場にはない。 

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