正恩氏、韓国艦船が「侵犯」=武力で海域防衛指示―北朝鮮 2024年02月15日 06時49分

 【ソウル時事】北朝鮮の朝鮮中央通信は15日、金正恩朝鮮労働党総書記が14日に新型の地対艦ミサイルの発射実験を視察したと伝えた。正恩氏はその際、韓国側が北朝鮮との海上境界線と定める「北方限界線(NLL)」の無効を主張し、韓国軍の艦船が取り締まりや巡視と称して北朝鮮の海域を「侵犯している」と非難。海域を「武力」で守るよう命じた。
 正恩氏は「これからは海上主権を修辞的表現や声明、発表文で守るのではなく、実際の武力行使、すなわち行動で徹底的に守るべきだ」と強調。その上で、黄海のNLLに近い韓国の延坪島と白※(※令に翊のツクリ)島の北側海域での軍事態勢を強化する「重要指示」を出した。NLL周辺では2010年、韓国海軍哨戒艦の沈没事件や延坪島砲撃事件で犠牲者が出ており、北朝鮮による軍事行動が懸念される。 

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