韓国、キューバと国交樹立=北朝鮮「妨害」避け水面下交渉 2024年02月15日 00時26分

 【ソウル時事】韓国外務省は14日、カリブ海の社会主義国キューバと外交関係を樹立したと発表した。米ニューヨークにある両国の国連代表部が書面を交わし、国交正常化に合意した。韓国の聯合ニュースによると、1959年のキューバ革命以降、交流が断絶。キューバは60年に北朝鮮と国交を結んだ。共産党一党独裁のキューバは北朝鮮と友好関係が深い「兄弟国」とみなされてきた。
 韓国外務省によると、193番目の修好国で、国連加盟国で国交がないのはシリアだけとなった。北朝鮮側の妨害を避けるため、交渉は水面下で行われてきた。韓国政府は今後、キューバと相互の公館開設などを検討する。
 キューバは中南米・カリブ諸国で韓国が唯一、国交がなかった。韓国外務省は「中南米外交強化の重要な転換点だ」と指摘。尹錫悦政権が掲げる「グローバル中枢国家」としての「外交の地平を拡張する」と強調し、「両国間の経済協力拡大や韓国企業進出支援の制度的基盤を構築する」と説明した。 

海外経済ニュース