ウクライナ、18兆円損失も=侵攻のGDP影響―独シンクタンク試算 2024年02月14日 20時24分

ロシアのミサイル攻撃を受け、ウクライナの首都キーウ(キエフ)市街で上がる炎=1月2日(AFP時事)
ロシアのミサイル攻撃を受け、ウクライナの首都キーウ(キエフ)市街で上がる炎=1月2日(AFP時事)

 【ベルリン時事】ドイツのシンクタンク、キール世界経済研究所は14日、ロシアの侵攻によって、ウクライナの国内総生産(GDP)が2026年までに約1200億ドル(約18兆円)失われる可能性があるとの試算を発表した。戦争当事国以外の損失も近隣諸国を中心に計2500億ドル(約37.5兆円)規模に上ると見積もった。
 ウクライナでは社会インフラや工場などが破壊され、今後の経済活動にも大きな支障が出る見込みだ。侵攻は世界的なインフレも招いた。シューラリック所長は「ロシアの攻撃はウクライナだけでなく近隣諸国にも多大な経済的損害を与えた。いかに平和の経済的な価値が高いかが、改めて示された」と指摘した。 

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