インド加盟へ交渉開始=脱炭素へアジア重視―IEA閣僚理事会 2024年02月14日 19時49分

 【パリ時事】日米欧などで構成する国際エネルギー機関(IEA、本部パリ)は14日の閣僚理事会で、加盟申請したインドと交渉を始めることを決定した。インドがIEAに入れば、経済協力開発機構(OECD)非加盟国では初めてとなる。ただ、実現には少なくとも数年かかりそうだ。
 IEAは温室効果ガスの国際的な排出削減を加速させるため、主要排出国インドとの緊密な政策連携が望ましいと判断。東南アジアの脱炭素化に向け、シンガポールに初の海外事務所「地域協力センター」を設けることも決め、アジア重視の姿勢を鮮明にしている。
 インドは「グローバルサウス」と呼ばれる新興・途上国の盟主を自負。化石燃料からクリーンエネルギーへの移行で指導力を発揮するIEAに入り、存在感を一段と高める狙いだ。モディ首相は14日、ビデオメッセージで「われわれは断固として気候変動対策に取り組んでいる」と訴えた。 

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