国土安保長官を弾劾訴追=移民急増の責任問う―米下院 2024年02月14日 10時03分

マヨルカス米国土安全保障長官=7日、ネバダ州(AFP時事)
マヨルカス米国土安全保障長官=7日、ネバダ州(AFP時事)

 【ワシントン時事】米下院は13日、マヨルカス国土安全保障長官の弾劾訴追決議の採決を行い、賛成多数で可決した。メキシコとの国境を越えて流入する移民の急増を巡り、対策を怠ったと問題視した。同決議は先週も採決にかけられたが、下院多数派の共和党から病欠や造反が出て可決に必要な過半数に至らず、2度目の採決となった。
 米メディアによると、閣僚の弾劾は1876年以来148年ぶり。弾劾裁判を行う上院は与党民主党が多数派を占めるため、マヨルカス氏が「有罪」となる可能性はほぼない。11月の大統領選で移民問題が一大争点となる中、弾劾訴追はバイデン大統領率いる民主党政権との対決姿勢を示す政治的な意味合いが強い。 

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