シャバズ氏を次期首相に=与党が擁立へ、野党も政権樹立模索―パキスタン 2024年02月14日 07時36分

13日、パキスタン東部ラホールで記者会見するシャバズ・シャリフ前首相(EPA時事)
13日、パキスタン東部ラホールで記者会見するシャバズ・シャリフ前首相(EPA時事)

 【ニューデリー時事】8日実施されたパキスタン国民議会(下院)選挙で政党として第1党になった与党イスラム教徒連盟シャリフ派(PML―N)は13日、第2党となったパキスタン人民党(PPP)などと連立政権を組み、シャバズ・シャリフ前首相を次期首相候補として擁立すると発表した。
 地元紙ドーン(電子版)によれば13日夜、PPP幹部らとともに記者会見したシャバズ氏は、次期連立政権は下院の「約3分の2(の議席)を占める」と述べた上で、経済危機の脱却に向け団結を呼び掛けた。
 当初はシャバズ氏の兄ナワズ元首相が次期首相候補の筆頭と見なされていたが、総選挙で期待されたほど議席を伸ばせなかったことが響いた可能性がある。
 一方、総選挙では最大野党パキスタン正義運動(PTI)が支持する無所属候補がPML―Nを上回る議席を得て最大勢力となった。政党ではないため、他党と連携して新政権樹立を模索している。 

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