海外投資家、NISAに注目=日本市場への関心「転換点」―金融庁課長 2024年02月13日 15時50分

金融庁の高田英樹総合政策課長=12日、米ニューヨーク
金融庁の高田英樹総合政策課長=12日、米ニューヨーク

 【ニューヨーク時事】金融庁の高田英樹総合政策課長は12日、訪米中に時事通信の取材に応じ、海外投資家の日本市場への関心について「近年でここまで注目されたことはなく、転換点を迎えている」との認識を示した。特に先月始まった新NISA(少額投資非課税制度)に対し、資産運用会社の参入への興味が強まっていると述べた。
 日本政府は「貯蓄から投資へ」の流れを後押ししてきたが、実現は道半ばだ。このため、高田氏は「『日本は本当に変わるのか』と半信半疑の投資家もいる」と指摘。その上で、デフレ脱却の兆しとNISAの人気、政策的後押しの3要因を背景に「今回はいよいよ本当に貯蓄が動きだすチャンスだ」と強調した。
 NISAに関しては「海外の資産運用会社から『なんとか市場に食い込みたい』という意志を感じる」と言い、NISA向け金融商品の販売ニーズが拡大していると分析。日本企業への投資については、成長力を高める改革に期待が集まっているとして、「機関投資家がこれまで減らし過ぎていた日本への投資配分割合を修正している」との見方を示した。 

海外経済ニュース