インドネシア東西を9往復半=アニス氏のペアが最長―大統領選挙戦 2024年02月13日 14時17分

インドネシア大統領選の最後の討論会終了後、壇上に並ぶアニス前ジャカルタ特別州知事(左端)、プラボウォ国防相(左から3人目)、ガンジャル前中ジャワ州知事(同5人目)ら=4日、ジャカルタ
インドネシア大統領選の最後の討論会終了後、壇上に並ぶアニス前ジャカルタ特別州知事(左端)、プラボウォ国防相(左から3人目)、ガンジャル前中ジャワ州知事(同5人目)ら=4日、ジャカルタ

 【ジャカルタ時事】インドネシア大統領選の選挙運動期間は75日間に及んだ。各候補は人口の多いジャワ島を選挙戦の中心に据えつつも、西へ東へと地方行脚。インドネシアは東西の距離が北米大陸とほぼ同じ約5000キロもあることから、最も精力的に動いたアニス前ジャカルタ特別州知事(54)=無所属=は6万9000キロ余りを移動した。副大統領候補の分と合わせると約9万5000キロ、東西間を9回半も往復した計算になる。
 昨年11月下旬に始まった選挙戦は今月10日で終了。大統領選に初めて出馬したアニス氏の正副大統領候補ペアは延べ150日中、40日近くを地方回りに充て、その日数は最多だった。中でも重視したのは、イスラム保守層からの支持が高いプラボウォ国防相(72)=グリンドラ党党首=が前回大統領選で多くの票を獲得したスマトラ島で、訪問日数はこれも最多となる20日ほどに上った。
 昨年10月下旬以降、世論調査で支持率トップを走るプラボウォ氏は国防相という立場もあり、地方回りはジョコ大統領の長男で、副大統領候補のギブラン氏(36)に一任。ただ、ギブラン氏も現職の中ジャワ州ソロ(スラカルタ)市長であることから、プラボウォ氏のペアが地方で演説した日数、移動距離は共に3ペア中最下位に終わった。
 中ジャワ州知事だったガンジャル氏(55)=闘争民主党=のペアはジャワ島での活動に特化し、アニス氏のペアより10日、プラボウォ氏のペアとの対比では15日ほど多い日数を割いた。一方でアニス氏と同様、初めて大統領選に挑んだガンジャル氏は選挙運動開始直後と後半には自ら地方を回り、バランスを取っていた。 

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