野党系勢力、選挙区で最多議席=与党も「勝利」主張―パキスタン総選挙 2024年02月10日 18時25分

9日、パキスタン北部ペシャワルで、気勢を上げる最大野党パキスタン正義運動(PTI)の支持者(EPA時事)
9日、パキスタン北部ペシャワルで、気勢を上げる最大野党パキスタン正義運動(PTI)の支持者(EPA時事)

 【ニューデリー時事】パキスタンで8日実施された国民議会(下院、定数336)選挙は10日、結果がおおむね出そろい、最大野党パキスタン正義運動(PTI)の支持を受けた無所属候補の勢力が、小選挙区で最多の議席を得ることが確実になった。ただ、与党も「第一党」を確保したと主張。双方が勝利を宣言する中、どちらが新政権を主導するかを巡り、激しい駆け引きが繰り広げられそうだ。
 PTIは9日、収監中の同党設立者カーン元首相の動画をSNSに投稿。この中でカーン氏は「あなた方の熱心な投票は皆に衝撃を与えた」と支持者を祝福した。人工知能(AI)を用いて声を合成したという。
 10日午後1時(日本時間同5時)時点の獲得議席数は、PTI系が大半を占める無所属候補が100、与党イスラム教徒連盟シャリフ派(PML―N)が71、与党連合に連なるパキスタン人民党(PPP)が54など。13議席が未確定だ。 

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9日、パキスタン東部ラホールで、支持者を前に演説するナワズ・シャリフ元首相(中央)(AFP時事)
9日、パキスタン東部ラホールで、支持者を前に演説するナワズ・シャリフ元首相(中央)(AFP時事)

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