「捕虜搭乗せず」=1月のロシア輸送機墜落―ウクライナ高官 2024年02月10日 08時47分

ウクライナのダニロフ国家安全保障・国防会議書記=2021年12月、キーウ(キエフ)(AFP時事)
ウクライナのダニロフ国家安全保障・国防会議書記=2021年12月、キーウ(キエフ)(AFP時事)

 ウクライナのダニロフ国家安全保障・国防会議書記は、1月下旬にロシア西部ベルゴロド州で墜落したロシア軍輸送機に「(ウクライナ人捕虜65人は)乗っていなかったと断言できる」と述べた。9日のウクライナ・メディアのインタビューで表明した。
 ロシア国防省は、交換を控えたウクライナ人捕虜が搭乗し、全員が死亡したと発表。これについてダニロフ氏は、もし事実ならロシア側はウクライナを非難するため「(遺体と分かる)映像を公開したはずだが、何も示していない」などと不審点を挙げた。
 ウクライナ側は、墜落当日の捕虜交換が中止されたことは認めたが、ダニロフ氏は、リスト上のウクライナ人捕虜の安否は「分からない」と述べるにとどめた。
 輸送機を巡り、ロシアのプーチン大統領は1月末、ウクライナ軍が米国製の地上配備型迎撃ミサイル「パトリオット」で撃墜したと発言。米当局者は公式確認していないが、米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は今月8日、パトリオットが使われたと伝えた。
 一方、ロシアとウクライナは8日、各100人の捕虜交換を実施した。墜落後の交換は1月末に続いて2回目。 

海外経済ニュース