人質解放交渉「痛み伴う譲歩用意」=継戦方針変わらず―イスラエル外務省高官 2024年02月06日 22時13分

記者会見するイスラエル外務省のビン・ノン政務局長=6日午後、東京都千代田区
記者会見するイスラエル外務省のビン・ノン政務局長=6日午後、東京都千代田区

 来日したイスラエル外務省のビン・ノン政務局長は6日、パレスチナ自治区ガザで拘束中の人質解放と戦闘休止の交渉について「まだ協議は続いている」と述べ、「テロリストであるパレスチナ囚人を解放するなど、われわれに痛みが伴う譲歩の用意を示している」と語った。東京都内の日本記者クラブで会見した。
 交渉を巡っては、ブリンケン米国務長官が8日まで中東諸国を訪問中で、イスラム組織ハマスとイスラエルの合意に向け詰めの協議が行われている。ビン・ノン氏は「時間が長引くほど、人質が生き延びる可能性が低くなる」と危機感を示した。
 国際司法裁判所(ICJ)がイスラエルにジェノサイド(集団殺害)防止を命じたことに関しては「戦闘停止を命じたわけではない。われわれに自衛の権利があるということだ」と主張。「戦闘をやめることは敗北を意味する」と述べ、攻撃を継続する方針を強調した。 

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