〔NY外為〕円、147円台後半(18日) 2025年08月19日 06時25分
【ニューヨーク時事】週明け18日のニューヨーク外国為替市場では、米長期金利の上昇を眺めて円売り・ドル買いが先行し、円相場は1ドル=147円台後半に下落した。午後5時現在は147円82~92銭と、前週末同時刻(147円14~24銭)比68銭の円安・ドル高。
21~23日まで開かれる年次経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」では、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長による金融政策の展望に関する発言が注目を集める。雇用情勢の軟化などを背景に、市場ではFRBが9月会合で利下げを実施するとの観測が広がる。パウエル氏はジャクソンホールの講演で、金融緩和の可能性を示唆するとの見方もある。
ただ、トランプ米政権の高関税政策の影響でインフレ再燃懸念が根強いのも事実。市場参加者は「パウエル氏は9月会合での政策金利0.25%の引き下げの可能性に言及したとしても、それ以上の言質は与えない」と予想する。利下げ期待がやや後退し、円売り・ドル買いにつながった。
ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.1655~1665ドル(前週末午後5時は1.1699~1709ドル)、対円では同172円46~56銭(同172円19~29銭)と、27銭の円安・ユーロ高。