〔米株式〕NYダウ小動き、64ドル安=ナスダックも安い(18日午前) 2025年08月18日 23時10分
【ニューヨーク時事】週明け18日午前のニューヨーク株式相場は、年次経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」などを控えて様子見姿勢が強まる中、もみ合いとなっている。優良株で構成するダウ工業株30種平均は午前10時01分現在、前週末終値比64.47ドル安の4万4881.65ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数は25.39ポイント安の2万1597.59。
今週21~23日に米ワイオミング州で開催されるジャクソンホール会議で、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演内容を見極めたいとの見方から積極的な商いが手控えられている。トランプ米大統領がFRBに利下げを繰り返し要求する中、市場はパウエルFRB議長が9月の連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げについて何らかの言及をするかどうかに注目している。
また、米国の高関税政策によるインフレ再燃に警戒感が強まる中、週内に発表されるホーム・デポやウォルマートなどの主要小売関連銘柄の決算発表を控えて積極的な買いも入りづらい。
一方、トランプ米大統領は18日、ウクライナのゼレンスキー大統領や欧州首脳らとホワイトハウスで会談する。15日の米ロ首脳会談を受け、ロシア側がウクライナに要求しているとされる一部領土の放棄や同国への「安全の保証」などについて議論するとされる。
個別銘柄では、ユナイテッドヘルス・グループ、スリーエム(3M)、プロクター・アンド・ギャンッブル(P&G)、ウォルト・ディズニーなどが高い。一方で、ボーイングやアマゾン・ドット・コムの下げが目立つ。ダウ30種構成銘柄以外ではテスラが小幅高。英紙タイムズは18日、関係者の話として、英国の自動車リース会社に対して、テスラ車の月額リース料金を最大で40%割引していると報じた。