〔東京外為〕ドル、147円台前半=米金利上昇で水準切り上げ(18日午前9時) 2025年08月18日 09時02分
18日朝の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、前週末の海外市場でやや買われた流れを受け、1ドル=147円台前半に水準を切り上げている。米長期金利の上昇が支援要因。午前9時現在、147円23~24銭と前週末(午後5時、147円00~01銭)比23銭のドル高・円安。
前週末の欧州時間は東京時間に強まったドル売り・円買いが一服し、146円80~147円00銭前後でもみ合った。米国時間は序盤の米小売売上高でやや上下した後、中盤に米長期金利の上昇を背景に147円30銭台へ浮上。終盤はやや売られ、147円10銭台に伸び悩んだ。
週明け18日東京早朝はやや弱含みんだ後は買い戻され、147円30銭台に強含んでいる。前週末の海外市場では、ニューヨーク連銀の8月の製造業景況指数や8月のミシガン大消費者調査の1年先期待インフレ率が強めとなり、米長期金利が上昇。ドル円の支援要因となった。ただ、前週末の東京時間夕方との比較で水準は切り上がったが、「全般的には方向感には乏しい」(為替ブローカー)と指摘される。
先週末に米小売売上高が発表されたことで、目先は主要な米経済統計の予定はなく、今週は「いったんは材料出尽くしになる」(大手邦銀)とされる。当面の注目材料は、週末の日本の消費者物価(CPI)や米ジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長の講演で、「しばらくは手掛かり材料に乏しく、ドル円は動意を欠くのではないか」(同)との声が聞かれる。
ユーロは対円、対ドルで上昇。午前9時現在、1ユーロ=172円35~36銭(前週末午後5時、171円73~74銭)、対ドルでは1.1706~1706ドル(同1.1682~1683ドル)。