〔NY外為〕円、157円台後半(27日) 2024年12月28日 07時21分

 【ニューヨーク時事】週末27日のニューヨーク外国為替市場では、閑散商いの中を持ち高調整の売買が中心となり、円相場は1ドル=157円台後半で小動きとなった。午後5時現在は157円79~89銭と、前日同時刻(157円97銭~158円07銭)比18銭の円高・ドル安。
 序盤は、週末を前に持ち高調整目的の円買い・ドル売りが優勢となる場面があった。加藤勝信財務相が27日に足元の円安進行について「行き過ぎた動きには適切な対応を取っていきたい」とけん制したことも円を支えた。
 ただ、年末で商いが細る中、米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げのペースが今後は鈍化するとの観測を背景に長期金利の上昇局面が続いており、円相場は157円30銭台まで上昇した後は、徐々に円売り圧力が強まり値を消した。日銀は27日、今月18、19日に開いた金融政策決定会合の「主な意見」を公表。同会合では利上げ見送りが決定された。会合では「前もって金融緩和度合いの調整を行うことも必要」との意見が出る一方、追加利上げの判断について、来年1月就任のトランプ時期米大統領が打ち出す経済政策を見極めるべきだとの見解を示す向きもあった
 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.0427~0437ドル(前日午後5時は1.0417~0427ドル)、対円では同164円62~72銭(同164円64~74銭)と、02銭の円高・ユーロ安。

前日からの主な出来事