〔米株式〕ダウ4日続落、120ドル安=ナスダックは高い(19日) 2024年11月20日 07時10分
【ニューヨーク時事】19日のニューヨーク株式相場は、ロシアが核兵器の使用条件を緩和し、地政学リスクが高まるとの警戒感から売られ、4営業日続落した。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比120.66ドル安の4万3268.94ドルで終了。ハイテク株中心のナスダック総合指数は195.66ポイント高の1万8987.47で引けた。
ニューヨーク証券取引所の出来高は前日比803万株増の9億1439万株。
ロシア国防省は19日、ウクライナ軍が同日未明に米国製の長距離地対地ミサイルでロシア西部の軍事施設を攻撃したと発表。プーチン大統領は同日、核兵器の使用条件を示した核ドクトリンを改定し、ウクライナを軍事支援する各国も核攻撃の対象になり得ると示唆した。
ウクライナ情勢を巡る地政学リスクの高まりを受け、ダウは売りが優勢となった。
個別銘柄ではシェブロンは0.7%下落。ゴールドマン・サックスは1.1%安、ユナイテッドヘルス・グループは2.2%安。スリーエムは1.5%下げた。
一方でハイテク銘柄は堅調で、20日に決算が発表される米半導体大手エヌビディアは4.9%上昇。市場関係者は「市場予想をどの程度上回る業績が発表されるか注目される」(日系証券)と語った。アマゾンは1.4%高、IBMは1.0%高となった。
ウォルマートは3%高。同社がこの日発表した2024年8~10月期決算は増収増益で、売上高と調整後1株当たり利益(EPS)はともに市場予想を上回ったほか、通期業績見通しを引き上げた。