〔NY石油〕WTI3日ぶり反落、77.16ドル(26日) 2024年07月27日 05時13分

 【ニューヨーク時事】週末26日のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、エネルギー需要見通しに警戒感が強まる中で売りが優勢となり、反落した。米国産標準油種WTIの中心限月9月物は前日清算値(終値に相当)比1.12ドル(1.43%)安の1バレル=77.16ドルだった。10月物は1.11ドル安の76.00ドル。
 エネルギー消費大国である中国の景気先行き懸念が強まる中、原油は売りが優勢となった。中国人民銀行(中央銀行)は25日、注目金利の一つである中期貸出制度(MLF)1年物の金利を予想外に引き下げた。
 また、パレスチナ自治区ガザをめぐる停戦交渉の妥協が近いとの期待も相場を引き続き圧迫。バイデン米大統領は25日夜、ホワイトハウスで大統領選撤退を説明する演説で、停戦実現を目指して取り組む考えを示した。ハリス米副大統領は25日、訪米中のイスラエルのネタニヤフ首相と会談し、ガザでの停戦合意を迫った。
 米商務省が26日発表した6月の個人消費支出(PCE)物価指数は前年同月比2.5%上昇と、市場の予想通りだった。一方、コア指数は2.6%上昇(予想2.5%上昇=ロイター通信調べ)だったが、相場の反応は限定的だった。
 ▽ガソリン=3営業日ぶり反落。8月物の清算値は0.71セント安の1ガロン=246.05セント。
 ▽ヒーティングオイル=3営業日ぶり反落。8月物の清算値は5.15セント安の1ガロン=241.97セント。

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