〔東京外為〕ドル、142円台前半=手掛かり難から小動き(18日正午) 2025年04月18日 12時03分

 18日午前の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、総じて手掛かり材料を欠く中、1ドル=142円台前半で小動きとなっている。朝方に若干売られる場面もあったが、売り一巡後は動意を欠いた展開となっている。正午現在、142円30~31銭と前日(午後5時、142円88~90銭)比58銭のドル安・円高。
 前日の欧州時間は調整売りに押され、米国時間の序盤には142円40銭台に軟化。中盤は、米株安を背景に141円80銭台に下値を切り下げたが、その後は米長期金利の上昇を背景に買い戻され、一時142円70銭前後に回復した。終盤はやや伸び悩み、142円30銭台で推移した。
 東京時間の早朝も同水準で推移した。午前8時半に発表された3月の全国消費者物価指数(CPI)は、生鮮食品除くベースで前年同月比3.2%上昇と市場予想と一致し、ほとんど響かずだった。午前9時前後に伝えられた加藤勝信財務相の発言で若干売られたが、売り一巡後は142円30銭台を軸とする狭いレンジ圏での値動きが正午まで続いた。
 加藤財務相は18日の閣議後記者会見で、ベセント米財務長官との個別会談の機会を模索しているとし、為替政策について「議論する可能性を念頭に置いている」と述べた。これを受けて「円安是正への思惑が若干浮上し、ドル円は一時的に売られた」(為替ブローカー)という。売り一巡後は動意を欠いた。午後については「参加者も少ない中、取引は手控えられるのではないか」(大手邦銀)とみられている。
 ユーロは午前9時以降、対円、対ドルで小動き。正午現在、1ユーロ=161円81~83銭(前日午後5時、162円52~54銭)、対ドルでは1.1370~1374ドル(同1.1376~1377ドル)。

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