〔東京外為〕ドル、150円台前半=売り一巡後はもみ合い(27日午後3時) 2025年03月27日 15時10分
27日午後の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、トランプ米大統領による輸入車への追加関税を受けた売りが一巡した後は1ドル=150円台前半でもみ合っている。昼すぎには150円近くまで下げたものの、その後はやや持ち直す動きとなっている。午後3時現在、150円23~25銭と前日(午後5時、150円39~40銭)比16銭のドル安・円高。
前日の海外市場では、欧州時間は米長期金利の低下に伴い、150円台半ばから150円近辺に下げた。米国時間に入ると、トランプ米政権の関税政策によるインフレ再燃懸念から長期金利が上昇に転じ、ドル円も一時は150円70銭台まで値を上げた。その後は上げ幅が縮小し、150円30~50銭台でもみ合った。
東京早朝は、トランプ氏が日本車を含むすべての輸入車に25%の追加関税を課すと発表。4月3日からの徴収開始も明らかにした。日経平均株価が下落する中、ドル円はリスク回避の売りが優勢となり、午前11時前後に150円近辺に下落。正午はいったん持ち直したが、午後1時すぎに再び150円近くに下落した。ただ、同水準では若干買い戻され、午後3時にかけては150円20銭前後でもみ合う展開となった。
午前中は実需筋の買いが入ったものの、ドル円の浮上は一時的にとどまり、「米関税政策への警戒感から、全般的に売り優勢だった」(為替ブローカー)という。もっとも、「150円くらいでは押し目買いが入る」(大手邦銀)ため、午後は150円を若干上回る水準で小動きだった。
ユーロも午後は対円、対ドルでもみ合い。午後3時現在、1ユーロ=161円79~79銭(前日午後5時、162円22~24銭)、対ドルでは1.0768~0769ドル(同1.0785~0785ドル)。