〔東京外為〕ドル、155円台前半=米金利上昇でしっかり(9日午前9時) 2024年05月09日 09時08分

 9日朝の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、米長期金利の上昇に支援され、1ドル=155円台前半で底堅く推移している。午前9時現在、155円37~39銭と前日(午後5時、155円32~33銭)比05銭の小幅ドル高・円安。
 前日の海外市場では、欧州時間は155円50銭台でもみ合った後、米国時間は序盤に155円60銭台に上昇。中盤にはいったん155円30銭台に水準を切り下げたが、終盤に買い直され、155円50~60銭前後に持ち直した。東京時間の早朝もおおむね同水準を維持している。
 米長期金利は前日の東京時間から時間外取引で上昇傾向となったが、海外時間に入ってからも水準を切り上げた。これを受けて為替市場では「引き続き日米金利差を意識したドル買い・円売りが優勢だった」(FX業者)とされる。もっとも、前日の東京時間の朝方に比べて1円前後の上昇幅となり、「上げ足がやや速いことから介入警戒感も強まっている」(同)とされ、155円台半ばからはやや上値が重くなっている。
 東京時間は「引き続き米長期金利の上昇に支援され、底堅いだろう」(大手邦銀)とみられる。また、「介入警戒感から積極的に上値は追いにくいものの、金利差狙いの買いはかなり根強い」(同)とされ、155円台半ばから後半のレンジ圏内で「じり高になりやすい」(同)との声が聞かれる。
 ユーロも対円は上昇。対ドルは小高い。午前9時現在、1ユーロ=166円97~99銭(前日午後5時、166円77~79銭)、対ドルでは1.0746~0746ドル(同1.0738~0738ドル)。

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