〔東京外為〕ドル、155円前後=日経平均下落などで水準切り下げ(21日正午) 2024年11月21日 12時02分
21日午前の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、日経平均株価の下落などを背景に売りが強まり、1ドル=155円前後に水準を切り下げている。一時154円80銭台まで売られた後は下げ渋っている。正午現在、154円95~95銭と前日(午後5時、155円65~66銭)比70銭のドル安・円高。
ドル円は早朝、前日の海外時間に売られた流れを受け、155円30銭台で取引された。午前9時以降、日経平均の下落を背景に売りが強まり、仲値にかけて154円80銭台まで下げた。同水準では買い戻しも入り、正午にかけては155円前後で下げ渋った状態となっている。
前日の海外市場では、欧州時間も買いが続き、一時155円90銭近くまで水準を切り上げた。米国時間は、中盤に入って米長期金利の上昇一服を背景に戻り売りが強まり、155円近くに下げる場面があった。終盤は155円30~50銭前後で下げ渋った。
東京時間は日経平均下落に圧迫されたほか、時間外取引で米長期金利が若干低下したことも上値を重くした。また、「前日の東京時間から大きく水準を切り上げた後を受け、調整的な売りも出たようだ」(為替ブローカー)と指摘される。ただ、155円割れの水準では「押し目買いも入る」(同)という。午後は、植田日銀総裁の講演・質疑を控えて、「いったんは様子見になる」(大手邦銀)とみられる。
ユーロも午前9時以降、対円は軟化、対ドルは小高い。正午現在、1ユーロ=163円46~48銭(前日午後5時、164円66~67銭)、対ドルでは1.0549~0549ドル(同1.0578~0579ドル)。