〔東京外為〕ドル、154円前後=強い米GDPで大幅上昇(26日午後5時) 2024年07月26日 17時04分

 26日の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、前日に発表された米GDPが強い結果になったことに支援され、1ドル=154円前後へと大幅に上昇している。午後は日経平均株価の失速で伸び悩んだが、終盤にやや買いが優勢となった。終盤午後5時現在は、153円91~92銭と前日(午後5時、152円19~20銭)比1円72銭の大幅ドル高・円安。
 ドル円は早朝、前日の海外時間に買い戻しが強まった流れを受け、154円前後で取引された。午前8時前後に153円40銭近辺に下落したが、同水準では実需筋の買いが入り、仲値にかけて154円10銭台に水準を切り上げた。いったん反落したが、正午前後は153円90銭前後に持ち直した。午後は、日経平均の失速が重しとなる中、153円台後半のレンジ圏でもみ合ったが、終盤にやや水準を切り上げる展開だった。
 前日の海外市場では、欧州時間は152円台で上下動した後、米国時間の序盤に4~6月期の米GDPが強い結果となり、一気に154円20銭付近に急伸。その後は戻り売りに押されたが、中盤以降は153円75銭~154円05銭前後を維持した。
 東京時間は、朝方に売りが強まったが、「153円台半ばからは実需筋の買いが入ったようだ」(大手邦銀)と指摘される。また、週初の157円台から大幅に下げた後でもあり、「下値では値ごろ感からの買いもあった」(為替ブローカー)という。午後は「日経平均の失速が重しになった」(同)ものの、日本時間の今夜に米PCE物価指数の発表を控えて「様子見ムードも強かった」(先の大手邦銀)との声が聞かれる。
 ユーロも終盤、対円は強含み。対ドルは横ばい圏。午後5時現在は、1ユーロ=166円98~99銭(前日午後5時、165円10~12銭)、対ドルでは1.0849~0850ドル(同1.0849~0849ドル)。

市況・概況