〔NY外為〕円、155円台後半(9日朝) 2024年05月09日 22時22分

 【ニューヨーク時事】9日午前のニューヨーク外国為替市場では、米雇用関連指標の悪化や米長期金利の高止まりなどを手掛かり材料にもみ合いとなり、円相場は1ドル=155円台後半で推移している。午前9時現在は155円70~80銭と、前日午後5時(155円52~62銭)比18銭の円安・ドル高。
 ニューヨーク市場は155円80銭近辺で取引を開始。米労働省が朝方発表した週間新規失業保険申請件数(4日までの1週間)は前週比2万2000件増の23万1000件と、市場予想(21万5000件=ロイター通信調べ)をやや上回った。同指標はこれで2週連続の悪化となり、3日発表された米雇用統計と併せて、労働市場の過熱感の緩和と受け止められ、市場は円買い・ドル売りで反応したが動きは一時的だった。
 米連邦準備制度理事会(FRB)高官らによる今週に入ってからタカ派寄り発言が相次ぎ、高水準での金利据え置きが長期化するとの警戒感が台頭。こうした中で米長期金利の指標である10年債利回りが4.5%前後で高止まりしており、円売り・ドル買いを後押ししている。この日は、サンフランシスコ連銀のデイリー総裁の講演での発言が注目されている。
 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.0750~0760ドル(前日午後5時は1.0743~0753ドル)、対円では同167円50~60銭(同167円16~26銭)と、34銭の円安・ユーロ高。

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